大接近!!天秤座流星群



みなさま、大変長らくお待たせいたしました。 ようやく次のニュースが届きましたのでお知らせします。

−このたび、天秤座流星群が地球に大接近ということで、 世界中で爆発的なヒットとなっております。 今日は、奈良県のある場所にリポーターが行っております。 ではさっそく呼んでみましょう。ハラノさーん。

「はい、どーもー、ハラノでーす♪」

−どうでしょうか、そちらの様子は?

「こちらは、雲ひとつないいい天気となっております。 まさに、流星を見るにふさわしい天気と言えるでしょう!!」

−それは楽しみですね。

「では、こちらにおられます、日本流星の会のみなさんに お伺いすることにします、こんばんは♪」

(・・・・・・・)

「あ、あのぉ・・・」

『うるさいなぁ、流星が来たらどうするんだよ!!放っておいてくれないか!!』

「あ、すみません・・・」

−だめですねぇ、かなり真剣になっているのでしょうね。 それじゃ、その青い服を着た人にインタビューしてみてください。

「わかりましたー、すみませんこんばんは〜、ホラテレビですがどのくらい前からこちらに来られてたんですか?」

『さっき』

「はい?」

『だからさっきだよ、何をきいてるの?』

「あ、さっきですか。大変だったでしょう?」

『そうなんだよ、道は混雑してるわ、場所取りも苦労したわ、会社クビになるわ・・・』

「え?」

『いや、流星を見たいから有給をくださいと言ったら、上司なんて言ったと思う?「じゃ、ばいばい」だよ?信じられる?ねぇ!』

「それはお気の毒に・・・見れるといいですね、流星」

『そうだねぇ、これで見れなかったら今度はカミさんもいなくなっちゃうんだろうなぁ・・・』

「・・・すみません、なんかせっかくの楽しみだったのに・・・」

『いや、いいんだよ。これがおれの人生と思えば。こっちこそ悪かったな、たいした返答できなくて』

−すみません、とっとと取材進めてもらえませんかね?

「いいじゃないですか。流星に人生を託す人なんて」

−それより、流星はまだ現れないんですか?

「あ、まだです。もうそろそろではないか・・・ああっ!!!」

−あ、ようやく現れましたか?

「時計が止まってました」

−そうですか(半ギレ)

『あ、流星だ!!きれー・・・』

「流星が現れました!!うわー、すごくきれいですねぇ・・・」

−なかなかですねぇ、ところで願い事は考えましたか?

「ちょっと待っててください、〜〜〜〜〜〜〜・・・」

−あ、ハラノさん、何をお願いしたんですか?

「給料アップです♪」

−無理ですね(きっぱり)

「なんでですか?」(ちょっとムカついた)

−実力です(きっぱり)

「そんなことないです」(半ギレ)

−そうでしょうか?(にや)

「いいじゃないですか、どんな願い事したって」

−まぁ、後程わかりますよ(謎笑)

「気になるなぁ・・・」

−で、流星はどうなんですか?

「さすがに神秘ですよ。やっぱり33年に1度というのは感動的だなぁ」

−1週間後、また現れるそうですよ?

「えっ!?」

−ウソですよ

「そんなこと言わないでください!!」

−君も若いねぇ(謎)

「こ、これで中継を終わります」

−いかがでしたでしょうか?天秤座流星群は、集団では現れませんでしたが、 宇宙の神秘を感じさせるものでしたね。 今に、落ちてきませんかね、いん石。

では、次のニュースです。


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